サイトリニューアル後に順位が下がった?今すぐできることを解説

公開日:

2026/10/13

最終更新日:

2026/10/18

萩野谷 優希

サイトリニューアル後に順位が下がった?今すぐできることを解説

サイトリニューアル後に順位が下がったあなたは、「投資した費用が無駄になるのでは」という焦りを抱えているのではないでしょうか?

実は、順位が下がる原因の多くは、リダイレクトやcanonicalの設定ミスなど、いくつかのパターンに絞り込めます。原因を自分で切り分けられれば、次に取るべき対応が明確になるはずです。

本記事では、原因の特定から対応の優先順位、専門家に相談すべき境界線まで解説していきます。

リニューアル後に順位が下がる主な原因4選

順位下落の原因を特定する4つの確認手順

サイトリニューアル後に順位が下がる原因は、主に4つあります。

  • URL変更に伴うリダイレクトの設定ミス

  • canonicalやnoindexの設定ミス

  • コンテンツの削除

  • 内部リンク構造の崩れ

いずれも、リニューアル作業の過程で検索エンジンへの評価やインデックス情報の伝達が途切れることで起こる原因です。

ここからは、それぞれの原因を詳しく見ていきます。

URL変更・301リダイレクトの設定ミス

URLを変更する際、301リダイレクトの設定が不十分だと、蓄積された検索エンジンの評価が新しいURLへ引き継がれません。

リニューアルでは、ページ構成やディレクトリ構造も同時に変わることが多いのが実情です。旧URLの数が多いほど、設定漏れが発生しやすくなります。特に大規模なサイトでは、担当者が把握できる範囲を超えるURLが存在するものです。

その結果、一部だけの対応で終わってしまうケースが目立ちます。件数が多いサイトほど、リダイレクト設定の抜け漏れが評価低下の要因になりやすいでしょう。ここから、代表的な3つのミスを解説していきます。

パターン

内容

リダイレクト漏れ

旧URLの一部に301リダイレクトを設定し忘れる

転送先の誤り

関連性の低いURLへ転送してしまう

トップページへの一括リダイレクト

旧サイトの全ページをまとめてトップページへ転送する

リダイレクト漏れ

リダイレクト漏れは、旧URLの一部に301リダイレクトを設定し忘れる原因です。設定した数百件のうち数件が漏れているだけでも、該当ページの評価はゼロから積み直しになります。

発生しやすいのは、キャンペーンページや古い年度のお知らせなど、担当者の記憶から抜けやすいページです。CMS移行時にURL一覧を自動生成せず、手作業でリストアップした場合にも漏れが起こりやすくなります。旧サイトの規模が大きいほど、漏れの発生率も高まる傾向にあるでしょう。

一度ゼロから評価を積み直すには、早くても数週間、場合によっては数ヶ月かかることもあります。

転送先の誤り

転送先の誤りは、301リダイレクトを設定したものの、旧ページの内容と関連性の低いURLへ転送してしまうことが原因です。個別の製品ページをすべてトップページへ転送すると、検索エンジンは関連性の薄い転送と判断し、評価を十分に引き継ぎません。

訪問者にとっても、目的のページに辿り着けず離脱の原因になります。旧ページと新ページの内容が対応しているかを、1対1で確認する作業が欠けている場合に起こりやすい原因です。特に問い合わせの多かったページほど、転送先を誤ると機会損失も大きくなりやすいでしょう。

旧ページと新ページを1対1で対応させたURLマッピング表を作っておけば、この原因はあらかじめ防げます。

トップページへの一括リダイレクト

トップページへの一括リダイレクト

トップページへの一括リダイレクトは、旧サイトの全ページを新サイトのトップページへまとめて転送する設定です。移行作業を簡略化できる一方、検索エンジンからは大量のページが同じURLへ転送されている状態に見えます。

この状態が続くと、本来は存在するはずのページが実質的に空白扱いになる「ソフト404」に近い扱いを受けやすくなるでしょう。評価が正しく引き継がれず、順位が戻りにくくなる可能性があります。

特にECサイトや情報量の多いコーポレートサイトでは、個別ページの評価が大きいため、影響が顕著に出ます。

一括リダイレクトを検討する際は、代表的なページだけでも個別に転送先を設定することが望ましい方法です。

canonical・noindex・robots.txtの設定ミス

canonicalタグの設定ミスは、テスト環境向けの設定を公開後も残していた場合に発生します。

canonicalとは、複数の似たURLから検索エンジンに正規版を伝えるタグです。本来インデックスさせたい新URLとは別のURLを、canonicalが指してしまうことがあります。この場合、検索エンジンは旧URLを正規ページとして扱います。

noindexやrobots.txtは、クロールやインデックス登録を制御する仕組みです。これらの記述がテスト環境のまま残っていると、ページは正常でも検索結果に表示されなくなります。

このようなタグの見落としは、テスト環境と本番環境の切り替え時に起こりやすいでしょう。

rel="canonical" などを利用して正規 URL を指定する方法 | Google 検索セントラル

コンテンツの削除・情報量の減少

リニューアルでは、デザインを整理する目的で本文の情報量を減らしてしまうことがあります。見た目をシンプルにする代わりに、検索エンジンが評価していた具体的な説明や事例、独自のデータが削除される原因です。

旧サイトで上位表示されていたページほど、情報量の多さが評価の一因になっていた可能性があります。デザイン変更のタイミングで文章量を大幅に削ると、それまで積み上げてきた専門性や網羅性の評価を失う結果になりがちです。

実際、独自の調査データや専門家による見解を含んでいたページほど、削除による評価への影響が大きくなる傾向があります。

内部リンク構造の崩れ

内部リンク構造の崩れは、リニューアルでナビゲーションやカテゴリー分けを変更した際に起こりやすい原因です。旧サイトで関連ページ同士を結んでいたリンクが、新しいサイト構造では設置されず、孤立したページが生まれます。

検索エンジンは内部リンクをたどってページの重要度を判断しています。そのため、リンクが途切れたページは評価が届きにくくなるでしょう。

デザイン重視でメニューを簡略化した結果、下層ページへの経路が減っている場合に当てはまる原因です。カテゴリー階層を大きく変更したサイトほど、この崩れが起こりやすい傾向にあります。

順位が下がった原因を特定する確認手順

順位下落の原因を特定する4つの確認手順を示すフロー図

順位が下がった原因を特定するには、感覚だけで判断せず、データに基づいて確認する必要があります。

Search ConsoleやGA4には、原因を絞り込むための情報が集まっているのが特徴です。確認する画面や見るべき数値は、手順ごとに異なります。

ここからは、具体的に何を確認すればよいのか、4つの手順に分けて解説します。

通常の順位変動か、リニューアルの影響かをまず見分ける

通常の順位変動か、リニューアルの影響かを見分けるには、まず下落が始まった日付を特定することが重要です。

Google検索セントラルは、コアアルゴリズムの更新時期を公式ブログで公表しています。下落開始日と更新の公表日が近ければ、リニューアルとは無関係です。

反対に、公開直後から急に下落が始まっている場合は、リニューアル作業そのものに原因がある可能性が高くなります。

この確認を怠ると、的外れな対策に時間を使ってしまうだけです。この切り分けを最初に行うことで、以降の確認作業の精度が大きく上がります。まずはこの日付の照合から始めるのが基本です。

Search Consoleでインデックス状況を確認する

Search Consoleでは、複数の画面を組み合わせて旧URLと新URLの状態を確認します。

確認すべき点は、主に次の4つです。

  • URL検査ツールで旧URLと新URLのインデックス状況を1件ずつ確認する

  • 除外されているページとその理由を確認する

  • noindexタグやrobots.txtの記述が公開後も残っていないか確認する

  • サイトマップの送信状況が、新しいURL構成に対応しているか確認する

これらを一通り確認すれば、インデックス面の問題はおおむね把握できます。

サイトマップが更新されていないと、新しいページの発見や再評価が遅れる原因になります。

GA4で流入・コンバージョンの変化を見る

GA4では、複数の指標を組み合わせて流入・コンバージョンの変化を確認します。

見るべき指標は、主に次の3つです。

  • ランディングページ別のセッション数の変化

  • コンバージョン数や問い合わせ完了数の変化

  • 離脱率の変化

よくあるのは、問い合わせフォームがあるページで数値が落ちている状態です。問い合わせに直結するページだからこそ、優先的に確認する価値が高まります。

これらの指標を組み合わせて確認すると、原因のあるページを絞り込みやすくなります。GA4の期間比較機能を使うと、リニューアル前後の変化がひと目で分かるのが利点です。

複数ページで同時に数値が落ちている場合は、サイト全体に影響する原因と考えられます。

旧URLと新URLを並べて時系列で比較する

旧URLと新URLを1対1で並べたURLマッピング表を作成します。リダイレクトの設定漏れや転送先の誤りが見つけやすくなります。

旧サイトのアクセス解析データが残っている場合は、旧URLごとの順位や流入数も一緒に記録しておくと安心です。この表があれば、どのページの評価が引き継がれていないかを一目で判断できます。制作会社に確認を依頼する際にも、そのまま資料として使えるものです。

作成には時間がかかりますが、原因の切り分け精度が大きく上がります。また、URL数が数百件を超えるサイトでは、表計算ソフトを使った管理が欠かせません。

元の順位に戻すための対応の優先順位

元の順位に戻すための対応の優先順位

順位を戻すための対応には、優先順位があります。全てを同時に直そうとすると、時間もリソースも足りません。効果が出るまでの期間は対応内容によって異なるため、即日で終わるものから着手することが重要です。

なお、致命的な原因ほど、対応の順番を誤ると回復が遅れます。

ここからは、対応を3つの段階に分けて解説します。

すぐに直すべきもの(即日対応)

すぐに直すべきものは、設定変更だけで完了し、効果も比較的早く表れる対応です。

  • noindexタグの解除

  • robots.txtのクロール制限解除

    ・転送先を誤って設定したリダイレクトの修正

    robots.txtのクロール制限解除

  • 転送先を誤って設定したリダイレクトの修正

これらは管理画面やサーバー側の設定を直すだけで完了する対応です。修正後にGoogle Search Consoleからインデックス登録をリクエストすると、再クロールが早まります。

この段階の対応は、外部の制作会社を挟まずに自社だけで完了できるものです。早ければ数日のうちに、検索結果への反映が確認できます。この速さは、他の対応にはない大きな利点です。

数日〜数週間かけて戻すもの

数日〜数週間かけて戻すもの

数日から数週間かけて戻す対応は、設定に加えて検索エンジン側の反映待ちが必要なものです。

  • リダイレクトの網羅的な設定と反映待ち

  • canonicalタグ修正後の再クロール待ち

  • サイトマップの再送信と登録待ち

これらはSearch Consoleで進捗を確認しながら、気長に見守る必要がある対応です。件数が多いサイトほど、Googleが全URLを再評価するまでの時間もかかります。

焦って何度も設定を変更すると、かえって評価が安定しない原因になるものです。数週間経っても改善が見られない場合は、別の原因が残っている可能性があります。

次のリニューアルで同じ失敗を防ぐための事前準備

次のリニューアルで同じ失敗を防ぐには、公開前の準備段階から対策を組み込むことが重要です。

旧URLと新URLを対応させたURLマッピング表を、制作会社と発注者の双方で事前に共有します。公開直前には、リダイレクトやnoindexの設定をテスト環境で検証する工程が欠かせないポイントです。

この工程を省略すると、公開後に今回と同じ確認作業を繰り返すことになりかねません。事前準備にかける時間は、公開後の復旧作業にかかる時間よりも、はるかに短く済むケースです。担当者が変わっても手順が分かるよう、資料として残しておくと安心です。

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自社で直せるか、専門家に相談すべきかの見極め方

自社で対応できる範囲と専門知識が必要な範囲がちょうど半々であることを示すゲージ図

自社で直せるか、専門家に相談すべきかは、作業の性質で見極められます。設定変更だけで完結する作業と、専門知識やサーバー操作が必要な作業では、対応の難易度が大きく異なるのが実情です。

判断を誤ると、対応が遅れたり、逆にリスクを抱えたりするケースがあります。

ここからは、判断の目安を3つの観点から整理します。

自社で確認・修正できる範囲

自社の担当者だけで確認・修正できるのは、管理画面上の操作で完結する作業です。

noindexタグの解除やCMS上でのリダイレクト設定は、専門知識がなくても管理画面から変更できます。サイトマップの再送信や、Search Consoleでのインデックス登録リクエストも同様です。

これらはマニュアルを見ながら進められる範囲であり、外部に依頼する前にまず自社で着手できます。担当者に一定のITリテラシーがあれば、数時間から数日で完了するケースがほとんどです。

判断に迷う場合は、まず管理画面で操作できる範囲を洗い出すことが第一歩です。

専門知識が必要になる境界線

専門知識が必要になるのは、サーバー側の設定やコードを直接扱う作業です。

.htaccessやNginxの設定ファイルを編集する301リダイレクトは、記述を誤ると影響が大きい作業です。一歩間違えると、サイト全体が表示されなくなるリスクがあります。

数百件規模のURL移行を一括で設計する作業も、専門的な検証が欠かせない領域です。JavaScriptで描画されたページの構造変更も、同様に慎重な確認が必要になります。

この境界線を越えた作業を自己判断で進めると、かえって状況を悪化させるケースもあります。迷ったときは、専門家の判断を仰ぐことが安全です。自社対応の可否を、以下に整理しました。

JavaScript SEO の基本を理解する | Google 検索セントラル

作業内容

自社での対応

noindexタグの解除

可能

CMS上のリダイレクト設定

可能

サイトマップの再送信

可能

.htaccess/Nginxでのリダイレクト設定

難しい

大規模なURL移行の一括設計

難しい

JavaScriptで描画されたページの構造変更

難しい

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サイトリニューアル後の順位下落は、原因の特定と正しい手順で戻せる

サイトリニューアル後の順位下落は、原因を特定し、正しい手順で対応すれば戻せます。リダイレクトやcanonicalの設定ミスなど、確認すべきポイントは限られています。

まず自社で確認できる範囲を洗い出し、判断に迷う部分は専門家に相談することが近道です。順位の回復にお困りの場合は、ELishの無料ホームページ診断もご活用ください。

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この記事を書いた人

この記事を書いた人は萩野谷優希です。

萩野谷 優希(はぎのや ゆうき)

ELish代表

Webマーケター / Webクリエイター

20代での独立以降、中小企業を中心に50社以上のWeb制作・SEO支援実績を持つ。丁寧なヒアリングと確かな制作スキルがクライアントから高く評価されている。趣味は国内外への旅行。

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